診療案内
整形外科
こんな症状はありませんか?
- ・跛行がある
- ・歩き方が変だ
- ・歩きたがらない
- ・高いところから落ちた
- ・立ち上がるのに時間がかかる
- ・歩くスピードが遅くなった
- ・散歩に行きたがらない
膝蓋骨内方脱臼
小型犬種における代表的な後肢の跛行の原因です。
膝蓋骨が大腿骨の滑車から外れてしまう状態で略称として「パテラ」と呼ばれています。
パテラの犬では関節の可動域が狭く、時にびっこを引いたりします。
膝蓋骨のある位置によってグレードが1~4に分類されています。
猫でもパテラは存在します。
前十字靭帯断裂
大腿骨と脛骨をつなぐ二本の靭帯のうち大腿骨尾側から脛骨頭側にかけての靭帯を前十字靭帯と呼びます。
高齢の動物に多いこの疾患は、様々な要因によってこの前十字靭帯が損傷し跛行を呈す状態を前十字身体断裂と呼びます。パテラと比較して跛行が持続し荷重できない状態が続きます。手術が必要な状態が多い疾患です。
大腿骨頭壊死症(レッグ・ペルテス病)
大腿骨頭壊死症(以下、レッグ・ペルテス病)とは、大腿骨の骨頭部分の成長障害が生じ、骨の変形・崩壊が生じてしまう疾患です。大腿骨頭はやがて病的骨折を起こし、股関節のこわばりや疼痛が永続的に現れるようになります。主にトイ種やミニチュア種の4ヶ月齢から1歳頃までに発症することが多い病気です。
骨折・脱臼
当院では様々な骨折の手術も行っております。
骨関節炎(OA)
OAとは骨と骨の間でクッションの役割をしている軟骨に過度の負担がかかることで次第に関節が変形し、慢性的な痛みや動作に困難が生じる関節疾患です。OAは慢性疼痛のなかで、もっとも患者数の多い疾患の一つで10歳以上では小型犬種では約1/3、大型犬種では75%の犬がOAと言われています。
猫では犬よりOAが多く、比較的若い年齢から高齢の猫まで幅広く存在していると言われています。14歳以上の猫では約90%の症例でOAがあるという文献もあります。爪とぎをしなくなった、高いところに上らなくなった、遊びが少なくなったなど、「跛行」ではない症状がOAを示している場合があります。