診療案内
神経科
こんな症状はありませんか?
- ・けいれんがあった
- ・フラフラ、ヨタヨタする
- ・ぼーっとしている
- ・性格が変わった
- ・後ろ足が動かない(ほふく前進している)
- ・抱き上げるとキャンと鳴いた
- ・じーっとして動かない
神経科は中枢神経系(脳・脊髄)、末梢神経から起こる疾患、行動異常を診察します
神経は中枢神経(脳・脊髄)と末梢神経に分類されます。代表的な病気はてんかん発作、後肢の麻痺などを起こす椎間板ヘルニアなどです。それ以外にも、日々の生活でのしつけの悩みや行動についてのご相談や高齢犬の夜鳴きの診察を行っています。
当院で実施可能な検査
- 血液検査
- レントゲン検査
- 超音波検査
- CT検査
けいれんは様々な原因で起こります
けいれんの原因は様々です。多くのみなさんは「脳の病気」だと思っていると思います。それは半分正解です。ですが肝臓病、腎臓病、ミネラル不均衡、低血糖など脳以外の病気でもけいれんは発生します。けいれんは命の危機を感じる代表的な症状の1つであると思います。原因の特定と治療を順序立てて診察をしていきます。
てんかん発作、これだけは知っておきたい
てんかん発作は原因によって特発性てんかんと症候性てんかんに分類されます。特発性てんかんとは遺伝的な要因や原因不明なものが、症候性てんかんは構造性、代謝性のものが含まれます。簡単に説明すると、CTやMRIで異常が認められないのが前者、血液検査やCT、MRIで発作の原因が確認出来る後者と考えてください。
特発性てんかんは、犬では一般的、猫では稀な疾患です。1~5歳で初回発作を発症する事が多く、獣医領域での診断は除外診断です。群発発作/発作重責はてんかんのエマージェンシーであり、時に致死的です。
症候性てんかんの代表的な頭蓋疾患は、水頭症、各種脳炎、脳梗塞、脳出血などが含まれます。
当院ではCT検査の実施が可能です。
椎間板ヘルニアは突然起こる?
抱っこしたらキャンキャン鳴いた、怒って咬んできた、ソファに上がらないなどの症状が突然起きた時は、ヘルニアの注意のサインです。朝家を出て帰ってきたらほふく前進、という事もあります。
脊髄炎、脊髄軟化症、脊髄腫瘍などの原因でも同じ様な症状を呈すことがありますので確定診断にはCTやMRIが必要です。2020年の調査ではミニチュア・ダックスフンドが最も多く(55%)、トイプードル(8%)、フレンチブルドック(5%)、チワワ(5%)と人気犬種のトイプードルやチワワに発生が多く報告されています。発生の年齢は2010年報告では5歳をピークにしていましたが、明確なピークを示さず4~13歳まで発生率に差が出ない報告が出ています。これは獣医療の高度化に伴う犬の高齢化や、CT・MRI検査といった高度画像診断の普及などが影響していると思われます。当院では病態に応じて内科および外科を行っていきます。
みなさんの悩みも相談ください
なにかのきっかけで突然怒る、家族が出かけると不安で鳴き続けるといった精神の問題や、高齢動物の夜鳴きや歩行など問題は、病気なのか性格・年齢なのかわからない・・・と感じる方も多い症状ではないでしょうか。
そういったケアの相談もしてください。