診療案内
CT検査
CT
CT(Computed Tomography)はX線を身体の360°の方向から照射し,様々な方向から体内を確認できる検査です。
また造影剤を用いるCT検査を追加することにより、レントゲン検査や超音波検査だけでは分からない病態の診断や手術に必要な複雑で詳細な情報を得ることが可能です。
CT検査はレントゲンのように一瞬で終わるものではありません。
その間、動物はじっとしていることができないので、全身麻酔が必要になります。
無麻酔CT
当院では無麻酔CTを導入しています。状態が悪いが検査がしたい、既存の疾患がある、高齢の動物など、麻酔に対してリスクがある犬・猫に対しても検査が行えます。
動物を専用の固定具を使い、麻酔なしでCT検査を行います。
ただし、性格(緊張してしまう、攻撃的になる、逃げてしまうなど)、体格(大型犬は固定具で固定できない場合があります)により適用できない場合があります。また、呼吸を止めずに検査を行うので、麻酔下での検査に比べて診断の精度は落ちる可能性があります。
症例により無麻酔CTを利用できない場合や、従来の麻酔を用いたCT検査の方が有効な場合がありますので、詳しくはスタッフまでお問い合わせください。
![CT検査画像](image/works/works_ct01.jpg)
CT検査が有効な病気
CT検査で分かる異常は多岐にわたります。脳・肺・腹部臓器・骨などにおいて、腫瘍の浸潤範囲(広がり)や転移の確認などに威力を発揮します。
腫瘍以外でも、その他の検査で原因のはっきりしない胸腔・腹腔内の異常、手術前の精密検査(骨折・消化管内異物など)、呼吸器症状、顔面の腫脹、意識障害、四肢麻痺などの際にCTが有用です。
頭部
- 水頭症
- 外耳炎・中耳炎
- 歯科疾患
- 腫瘍(脳・鼻腔・口腔・眼窩)
- 骨折
- 顔面の腫れ
- …など
![CT検査画像](image/works/works_ct02.jpg)
胸部
- 腫瘍(肺・腫瘍の肺転移)
- 胸水の精査
- 肺葉捻転
- …など
![CT検査画像](image/works/works_ct03.jpg)
腹部
- 腫瘍(肝臓・腎臓・脾臓・膵臓・副腎・膀胱・腸・リンパ節)
- 門脈シャント
- 結石(膀胱、尿管、腎臓)
- 胆石、胆嚢破裂
- 胃・腸管内異物
- 腸重積
- …など
![CT検査画像](image/works/works_ct04.jpg)
![CT検査画像](image/works/works_ct05.jpg)
脊髄
- 椎間板ヘルニア(脊髄造影検査が追加で必要になります)
![CT検査画像](image/works/works_ct06.jpg)
骨
- 骨折
症例
- 水頭症
- 胸腔内腫瘍
- 腹腔内腫瘍
- 椎間板ヘルニア